デザインと言うのは図案、下絵の事で、本来なら染めの部門に入れるべきところですが、紋の絵や無地染や暈し染の生地に刺繍する為の絵を描くという点で、染と刺繍に対して独立した部門として考えております。また、遠方から来て頂いたお客様の注文に対し、簡単な柄であれば、その場で図案を描いて見せることができます。当店の大体のデザインはこのデザイン室で創り出されますが、あらゆるニーズに応えるため、外注の下絵士や図案家にも依頼しています。近年、業界が円熟期にあり、お客様1人1人の個性にあった物づくりが求められる中にあって、きめ細く迅速に対する必要性からこの部門が最も重要になってきました。


1.図案(草稿)
着物を製作するにあたり、顧客の注文や自分たちの作りたいイメージを表す出発点としてこのような形に参考資料や写真をもとに図案を作成します。写真の図案は1/2サイズですが、ある程度イメージが最初に出来上っていれば、A4サイズの形にラフに描いて(アタリという)次の工程である下絵にかかる事もあります。
 


2.型絵トレース
金彩や刺繍の下絵に使用する型紙には、元になる型絵が必要になってきます。あらかじめ白生地に先ほどの工程の下絵で描かれた青花絵を元にトレーシングペーパーでマジックではっきりと描き起こしてゆきます。その後当店内にある製版器で型紙を作成します。尚、匕宝や亀甲などに代表される割付柄などは1つだけ元絵を作成し、PCで連続模様を完成させる事もあります。

当店では型紙を自社工房内での製版を可能にしているのにはデザイン部門との連携があります。あらかじめ下絵に描かれた柄の一部分を3Fのデザイン室でペンでトレースしています。その後、当店内の製版器(機?)で製版します。